てんからです。
今回は、完璧主義についての私なりの意見を述べたいと思います。
完璧主義とは、ある物事に対して必要以上に質の高いものを求めすぎる性格のことを指します。
完璧主義の具体例としては、テストにおいて90点を取ったとしても100点を取るまで満足しない。といったような事例があります。
しかし、完璧主義が悪いかと言われれば、表面的な回答としては悪くないと感じます。
90点、95点をとっても100点をとるまで満足せず、ひたすら努力する。と聞けば、なにも悪いどころか、良い姿勢であると感じますよね。
では、完璧主義はデメリットはないのでしょうか。
人間であることを前提とした「完璧主義」のデメリット
完璧主義であることは、デメリットがあります。
目標が高すぎて、結局達成ができない。「行動」が伴わず、途中で燃え尽きてしまう。といったものです。
特に致命的なのが、目標の影響により行動ができずに、「無理だ」と逃げてしまう撤退現象です。
では、完璧主義はどうすれば上手く付き合うことができるのでしょうか。
完璧主義の根本的な原因
完璧主義の人が、目標を達成できないのは、自分を知らないからではないでしょうか。
自分の実力、気持ちの焦り、プレッシャーへの強さ。いろいろな度合いがありますが、あまりに高い目標を立てるという行為は、自分ならできるというナルシストではなく、できないからこそ自暴自棄になっているのでは。というのが、私の意見です。
ある目標を立てるまでは、黙認しますが、達成できないときに、自分を責めるという行為は、あまりに負の部分が多いと思います。
そもそも無理だったという目標と、自分との差から目を瞑り、全てが完璧であるという偽物の自分に浸っているだけではないのでしょうか。
未来の分からない結果に対して、事前に可能性を潰してしまっているような物言いにはなっていますが、具体的に説明します。
未来の結果が分からない。。。でも、できるかもしれないじゃないか!
例えば、国公立大学受験まで3か月であるとします。
自分は、微分と積分が分からず、物理も頭に入っていません。そのような方が、その時に3か月後の受験科目に、物理と微分積分があると分かった時、努力をして受かるでしょうか。
答えは、分からないです。何故なら、今の自分が分からないからです。
この状況において、危ない点が幾つかあります。
・目的の不明瞭さ
そもそも、誰でもわかる通り、情報は早ければ早いほど良いものです。特に、こういった確定している未来の情報はもっと先に掴んでおくべきです。そうすれば、サボっていようが、努力しようが、期限が早めにわかるだけで、対策の視野が広がります。
・自分の能力
行動をするときにおいて、大切なのは経験です。自分はどれくらいのスピードで物事を理解できるのか。ぼんやりでも大雑把でもいいので、自分の現在地を知る事がとても大切です。そのためには、様々な問題集を解いたり、教科書をインプットし、自分の情報処理能力を把握すること。つまり経験を積むことが大切なんです。
また、失敗というのは、とても強い力を持ちます。失敗を重ねすぎた結果、失敗に飽きるという状況が発生します。勿論、ある一つの物事に対してですが。
物事というのは、ある一定の回数失敗と成功を繰り返したときに、急激に身に付きます。人間の脳の構造的に、実は物事への理解や、コツの掴み方のスピードは人によって、ものによって異なるものですが、ある一定回数積んだ瞬間、出来るようになっている事が分かっています。
かもしれないという希望
完璧主義には、かもしれないが溢れています。
終わらせないといけない。成功させなければいけない。といった具合に、完璧主義の人の心理は、とても荒んだものになっています。自分を縛り付けるように、自分を律しているように見えて、虚像を作り上げ、自分との差にため息をついているという方も多いのではないでしょうか。
この、願望と、~ねばならないといった使命感は、対のような関係性にあります。だからこそ、完璧主義である人は、自分を知る事から合法的に逃れることができるのです。
今の自分、結果を向き合い、自分を認める。先ずは、そこからなのです。
完璧主義団の使命
完璧主義に、陥った時。使命が与えられます。これを絶対に成功させるという大目標。そして、それについてくる複数のタスク。
このタスクこそが行動を発揮する場所なのですが、完璧主義者というのは、意味を透かして言えば、視野が狭い。というよりは、窮屈といいましょうか。
「スナイパーのように、ある一点だけを狙い、トドメを刺す」といった、使命による束縛が起きると思うんです。
行動できる人というのは、このタスクをぼんぼんクリアしていく人であり、視野が広く、浅かったりするのではないでしょうか。
世の中のハードル
完璧主義者というのは、必殺仕事人のように、使命感に駆られる事が多いです。そしてどんな経路をたどっても、失敗したときに大ダメージを食らってしまいます。しかし、思った人もいるのではないでしょうか。
「こうなるんだったら、~しとけばよかった」
つまり、ここで、深く考えずに浅く考え、行動をする方が優位だった。と確信します。
このように、完璧主義ではなくても。いや、でないほうが成功したんでは。という考えを無意識的に思いつくでしょう。
つまり、考えを浅くし、行動をする。視野を広く持ち、今の自分を認めるということが、今の世界では一番自分にも優しい人生の攻略法ではないかと思います。
まぁ、深く考えずに、失敗してもいいから。といった具合です。
完璧主義のリカバリー
では、以上をもとに、申しますと。等身大であれ。そして、熱くなるな。逆効果なんだから。というのが、結論です。
視野が窮屈になってきたら、目の前の成功よりも失敗に目を向けてください。失敗した後、自分はどうするか。
少しでも、成功確率を上げたいなら、先ずは自分を知り、等身大でいること。
そして、行動したいなら、失敗した後の選択肢を考えること。深く考えずに、浅く考えて、行動すること。
を心がけてください。
世の中に正解はありません。あなたが思っているほど、厳しくはないです。が、かといって、甘えて自分から目を離すことはいけませんよ。
手札は多い方が、情報が早い方が、そして、考えは浅い方がいいものです。